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卒業生のメッセージ

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昭和60年生物学科卒業

宮本 憲優

エーザイ株式会社 筑波研究所 主幹研究員

「多様な可能性」につながる学部

 理学とは、自然科学の基礎研究の諸分野の総称であるからして、学部を卒業後、多様な基礎研究の道に進むにしても、企業などでの応用科学の分野に進むにしても、教鞭をとる道に進むにしても、はたまた仕事とは関係なく自然を感じて何かに思いを馳せるにしても、理学部で学ぶことを選択した諸君のセンスは自慢に値すると考えてよい。

 自分自身は幼いころから無類の動物好きで、なんの躊躇も無く生物学を学ぶことを選択し、初めて専門書を手にした時のワクワク感を今でも覚えている。お金も無いのに、読みもしない図を眺めるためだけの専門書も集めたりしたものであった。さて、のんびり大学を堪能していたものの、卒業して将来何を生業にして生きていくかを考えなければならなくなったとき、携帯もインターネットも普及していなかった時代、正直自分自身ではいろいろな可能性があることに気づくことができなかった。そんなさなか、先輩が何人か医学の道に進んでいることを知り、医学部の大学院への入学へと導いてもらった。

 就職はというと、製薬企業には薬学部出身の人ばかり入社するものだと思っていたら、これもまた勘違いで、薬学以外にも医学、工学、経済、もちろん理学のあらゆる専門家を必要とする分野であった。情報が簡単に入手できる現在、私のように狭視野的に学生生活を送っている人は絶滅していると思うが、理学部を選択した諸君は、安心して様々な分野に挑戦し、繰り出していってください。

(2019年3月寄稿)